高脂血症
サラサラ血、ドロドロ血。
よく耳にする言葉ですね。
このドロドロ血こそ「高脂血症」です。
どういう血液のことなのか
ピンとこない人も多いかも。
簡単にいうと、
体内で燃焼しきれなかった脂肪が
血液に貯まっている状態。
高脂血症かどうかチェック!
見極めポイントは4種類あり、
血液検査でひとつでも
当てはまれば、高脂血症です。
・総コレステロール(適正値は200未満)
220mg/dl以上…高コレステロール血症
・LDL-コレステロール(適正値は120未満)
140mg/dl以上…高LDLコレステロール血症
・HDL-コレステロール
40mg/ld未満…低HDLコレステロール血症
・中性脂肪(トリグリセライド)
空腹時で110mg/dl以上…高中性脂肪(高トリグリセライド)血症
※最近では81mg/dl程度が適切ではないかともいわれています。
高脂血症はいくつかのタイプに分かれ、
それぞれ原因は違います。
LDLコレステロールが高い
「高LDLコレステロール血症」と
中性脂肪が高い「高中性脂肪血症」の
両方に当てはまる場合は、エネルギーの収支が合ってない、
たくさん食べるが運動はしないというタイプ。
「高中性脂肪血症」だけは、甘いもの食べ過ぎ、アルコールの過剰摂取。
HDLのコレステロールが低い「低HDLコレステロール血症」は
喫煙や間違ったダイエットなどが考えられます。
内臓脂肪との関係
内臓脂肪が多いと高脂血症になりやすいといわれてます。
なぜでしょう?
内臓脂肪は肝臓で中性脂肪になりますが、
そのままでは血液に溶けこめません。
そこで「リポたんぱく」という
カプセルに包んで、血液内を流れていきます。
このとき悪玉LDL、善玉HDLコレステロールに
わかれて、合成されます。
コレステロール=体に悪い
というイメージがありますが、
実際はそうでもないようです。
コレステロールは中性脂肪やリン脂質の一種で、
細胞膜、各種ホルモンなどの原料になり、
体を維持するのに必要なものです。
食事からも摂取できますが、
ほとんどは肝臓や小腸で合成されています。
LDLも体には必要で、
肝臓から各組織へコレステロールを運んでおり、
HDLは各組織で余ったコレステロールを
肝臓に戻す役割をしています。
LDLが増えると全身に運ばれる
コレステロールが増え、
血管に付着して酸化すると
動脈硬化を促すため、
悪玉といわれています。
内臓脂肪が増えて、
肝臓から全身に送り出される
LDLコレステロールが増えると、
HDLコレステロールがうまく合成できないため、
ダブルパンチになってしまいます。
このまま放置すると、
血栓ができやすくなり、
血流が悪くなってしまいます。
すると、全身に血液を行き渡らせるため
血圧も上がり、高血圧も引き起こしやすい状況に。
また、血栓がはがれて血流によって流れ、
脳や心臓の血管に詰まれば、
脳梗塞、心筋梗塞に…!
「正常値より少し高い」程度の異常でも、
油断しているとほかの症状も
併発してしまうのが、怖いところ。
対策としては、諸悪の根源である
内臓脂肪を減らすのが最重要ポイント。
そのためには、食事と運動は欠かせません。
ただ、糖尿病や腎臓病などの内臓疾患がある場合や、
遺伝要素で発症した場合は、専門医との相談が必要です。
健康診断などで血液数値に不安をもったら、
自己判断せず、医師に相談することが大切です。